ドルコスト平均法の効果
ドルコスト平均法は本当に有利かで、以下のように述べました。
- 平均購入株価は、ドルコスト平均法が低くなる
- 利益や損失の絶対額の大小は、売却株価による(合計株数が違うから)
「ドルコスト平均法の効果」として期待できるのは、「平均購入株価を下げること」だけですが、その効果とはどの程度のものなのでしょうか。
今、ある株を 1 万株 100 万円分持っているとします。
この時点までの購入過程は、以下のどれでも構いません。
- 等株数投資による積立
- ドルコスト平均法による積立
- 1 回(数回)で購入
このときに、以下の投資を行う場合を考えます。
- 等株数投資による 100 株の積立
- ドルコスト平均法による 10000 円の積立
| 投資回数 | 1 回目 | 2 回目 | 3 回目 | |
|---|---|---|---|---|
| 株価 | 100 円 | 90 円 | 110 円 | |
| 等株数投資 | 購入株数 | 100 株 | 100 株 | 100 株 |
| 投資金額 | 10000 円 | 9000 円 | 11000 円 | |
| 合計株数 | 10100 株 | 10200 株 | 10300 株 | |
| 合計金額 | 1010000 円 | 1019000 円 | 1030000 円 | |
| 平均購入株価 | 100 円 | 99.902 円 | 100 円 | |
| ドルコスト平均法 | 購入株数 | 100 株 | 111 株 | 91 株 |
| 投資金額 | 10000 円 | 9990 円 | 10010 円 | |
| 合計株数 | 10100 株 | 10211 株 | 10302 株 | |
| 合計金額 | 1010000 円 | 1019990 円 | 1030000 円 | |
| 平均購入株価 | 100 円 | 99.891 円 | 99.981 円 | |
ドルコスト平均法の真実では、等株数投資とドルコスト平均法の平均購入株価に約 0.7 円の開きがありましたが、同じ値動きでも上の例では約 0.01, 0.02 円の差しかありません。
1 回当たりの購入株数や投資金額に比べ、合計株数や合計金額が大きくなってくると、ドルコスト平均法の効果が薄れてくるので、過度の期待は禁物です。
従って、以下のようになります。
- 平均購入株価は、ドルコスト平均法が低くなる
- ただし、その効果は徐々に薄くなる
- 利益や損失の絶対額の大小は、売却株価による(合計株数が違うから)
「ドルコスト平均法は有利ではないかもしれないが、不利でもないのだから良いのではないか?」と思われるかもしれません。
それでは、ドルコスト平均法とリスク分散について考えてみましょう。
