ラ・ブーシェール・システム
ラ・ブーシェール・システム la bouchere system とキャンセレーション・システムは手順が似ているため、文献により両者の呼び名が入替わっていることもありますが、ここでは以下のように定義します。
ラ・ブーシェール・システムとは「損失許容額を分割して、負ければ消去していく方式」であり、その具体例を以下に示します(下線は終了を表します)。
-
損失許容額を設定し、いくつかの数字に分けて書き出す(ここでは 10 = 1 + 2 + 3 + 4)
1 - 2 - 3 - 4
-
最初と最後の数字の合計を 1 回目の投資金額とする(ここでは 1 + 4 = 5)
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 2 回目の投資金額とする(ここでは 1 + 5 = 6)
1 - 2 - 3 - 4 - 5
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 3 回目の投資金額とする(ここでは 1 + 6 = 7)
1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 1 + 7 = 8)
1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6 - 7
-
負ければ最初と最後の数字を消し、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 5 = 7)
1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 1 + 7 = 8)
-
負ければ最初と最後の数字を消し、新しい最初と最後の数字の合計を 3 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 4 = 6)
1 - 2 - 3 - 4 - 5
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 6 = 8)
1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 6
-
負ければ最初と最後の数字を消し、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 3 + 0 = 3)
1 - 2 - 3 - 4 - 5
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 6 = 8)
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 3 回目の投資金額とする(ここでは 1 + 6 = 7)
-
負ければ最初と最後の数字を消し、新しい最初と最後の数字の合計を 2 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 3 = 5)
1 - 2 - 3 - 4
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 3 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 5 = 7)
1 - 2 - 3 - 4 - 5
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 7 = 9)
1 - 2 - 3 - 4 - 5 - 7
-
負ければ最初と最後の数字を消し、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 3 + 0 = 3)
1 - 2 - 3 - 4 - 5
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 4 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 7 = 9)
-
負ければ最初と最後の数字を消し、終了(損失許容額達成)
1 - 2 - 3 - 4
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 3 回目の投資金額とする(ここでは 2 + 5 = 7)
-
勝てば投資金額を最後に書き加え、新しい最初と最後の数字の合計を 2 回目の投資金額とする(ここでは 1 + 5 = 6)
ラ・ブーシェール・システムは損失を限定できる一方、利益には際限がないので、愛好者もいるようです。
ラ・ブーシェール・システムには、以下の特徴があります。
- 勝てば、数字が 1 個増える
- 負ければ、数字が 2 個減る
従って、勝率が 2/3 より高くないと、全部の数字が消えて損失許容額が達成されます。
