ダブルアップ・システム
日本やアメリカでマーチンゲール・システムと言えば、ダブルアップ・システム double-up system を指します。
ダブルアップ・システムはダランベール幾何学システムとも呼ばれ、ダランベール・システムの 1 種です。
分かりやすくするために、以下の条件で考えます。
- 「勝ち」と「負け」しかなく、確率は 1/2 ずつ
- 勝てば投資金額は倍
- 負ければ 0
ダブルアップ・システムとは「負けた投資金額の倍を再投資する方式」であり、その具体例を以下に示します。
| 投資回数 | 投資金額 | 勝った場合 | 負けた場合 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 収支(投資金額 - 前回の累計損失) | 次の手順 | 累計損失 | 次の手順 | ||
| 1 | 1 | +1 | 投資回数 1 へ | 1 | 投資回数 2 へ |
| 2 | 2 | 3 | 投資回数 3 へ | ||
| 3 | 4 | 7 | 投資回数 4 へ | ||
| 4 | 8 | 15 | 投資回数 5 へ | ||
| 5 | 16 | 31 | 投資回数 6 へ | ||
| n | 2n - 1 | 2n - 1 | 投資回数 n + 1 へ | ||
確かに、8 連敗しようが 9 回目に勝てば、それまでの損失は取返せて利益も出ます。
しかし、29 - 1 = 256 投資したのに、利益はわずかに 1 しかありません。
9 回目で勝っても利益は 1 なのに、負けたら 10 回目の投資金額は 210 - 1 = 512 が必要になり、以下の問題が生じます。
- 株式や為替の場合
- 資金さえ用意できれば投資できるが、リスクとリターンが釣合わない
- ギャンブルの場合
- カジノの賭金の上限は下限の 500 倍のことが多く、賭けることすらできない
ダブルアップ・システムは以下の条件を満たさない限り、最悪の戦法です。
- 資金が無限にある
- 投資額の上限が設定されていない
